小児の嘔吐対策

当院も本日で仕事納めとさせていただきました。10月に内科・小児科を標榜し新装開院して3ヶ月、みなさまのご協力でなんとかやれたかなと思います。誠にありがとうございました。

さて、前回はインフルエンザについて書きましたが、相変わらず吐き下しの風邪も流行中です。特に小さなお子様の親御さんにとって、お子さんが吐くのを見ているのは不安なことと思います。

今回は、こどもが吐いている時の経口補水の仕方と経口補水液(ORS)の作り方について書いてみます。

こどもの胃は小さく、また胃から食道への逆流が起きやすいので、一度にたくさん水分を飲むと、結局また吐いてしまうことが多いです。
スプーンで少しづつ小分けして与えるのが良いと思います。スプーンが手元にない場合は、市販のORS(○塚の「OSー1」http://www.os-1.jp)のキャップをスプーン代わりにする方法もあるそうです。

脱水にならないために必要な水分量は意外に少なくてよいそうです。乳児から保育園・幼稚園児なら1日200〜600ml、小学生なら1日500〜1000mlあれば大丈夫だそうです。

もっとも、水分が取れていても、なおかつ口が渇いている、機嫌が悪い・ぼーっとしている・いつもより元気がない、おしっこの出が悪い、目が落ちくぼんでいるなどの脱水を疑う症状・徴候や、便に血が混じっている(腸重積、細菌性腸炎)、ひどい頭痛がする(髄膜炎)、腹痛がひどい(虫垂炎、腹膜炎)といった胃腸炎以外の病気を疑わせる症状がある場合はすぐに病院で見てもらうほうが良いでしょう。

以上の内容は、下記動画でもわかりやすく解説されております。家庭医療研修病院である飯塚病院の茂木先生が地元のケーブルテレビで作成している番組です。10分少々の動画ですのでよろしければご参考にしてください。

家庭医のカテイノミカタ vol.2(子どもの嘔吐)

さて、ORSですが、実は家庭でも簡単に作れます。グーグルで検索するとたくさん出てきますが、代表的なものを一つ紹介します。富山市民病院が作ったパンフレットがシンプルで良さげでした。レモンで味付けをするところがちょっと良いなとも思いました。

http://www.tch.toyama.toyama.jp/sinryou_info/kakubu_info/9.経口補水療法.pdf

以上、参考になればと思います。この時期、時間外外来は混みあいます。胃腸炎以外にインフルエンザ等の感染性疾患を抱えた患者さんが多数来られます。できれば外来で病気をもらってしまうことは避けたいですね。

また、そういう患者さんは体力が弱っていますから、お子さんが持っているウィルスを移してしまう事も避けたいと思います。

そんなわけで、この情報でみなさんが吐き下しのお子さんのホームケアに自信を持っていただき、外来受診をしていただければ嬉しいです。

それでは、みなさま、よいお年をお迎えください。