紺谷内科婦人科クリニック




紺谷内科婦人科クリニック 電話番号 076-268-3035

 

トップページ»  院長のブログ»  医療情報»  麻しんについてまとめました。

麻しんについてまとめました。

麻しんについてまとめました。

久しぶりのエントリーです。本日は当市で起きている麻しんアウトブレイクについてです。


2015年にWHOから麻しん(はしか)の排除宣言が出た我が国ですが、昨年から海外で麻しんにかかった方が帰国後発症して局地的流行を起こすケースが全国で多発しています。

金沢市では、この4月上旬にインドで麻しんに感染した30代男性をきっかけに4月30日時点で3名の感染者が発生しており、先週ニュースでも取り上げられて公になりました。

今後、当院を含めた各医療機関に患者さんが受診する可能性があるため、患者さん向けに麻しんに関する情報提供パンフレットを作成しました。
せっかくなので、このブログでも公開しようと思います。内容に間違いなどありましたらご指摘いただけるとありがたいです。

(以下引用)

麻しん(はしか)
~感染拡大予防のために知っておきたいこと~


4月7日、海外ではしかに感染した30代男性が小坂小学校の入学式に出席し、その後小学校教員など3人の二次感染が判明しています(4月30日現在)。

今後、感染がさらに広がらないようにするために、以下の事項を参考にしていただければと思います。


1.はしかとはどんな病気ですか?

:麻しんウイルスによる発熱と発疹を主な症状とする急性疾患です。インフルエンザより感染力が強く(空気感染します)、麻しんウイルスに対する免疫を持たない人はほぼ100%発病します。

2.はしかにかかるとどんな症状が出るのですか?

潜伏期、カタル期、発疹期、回復期をたどって治癒します。

A.潜伏期: ウィルスが体に入ってから症状が出るまで10日前後(8~12 日)です。

B.カタル期(3~4日):潜伏期の後、38~39℃台の発熱、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血、目やに(カタル症状)が出現し、徐々にひどくなります。風邪との区別が難しい時期です。発熱3~4日目に頬粘膜に特徴的な白い斑点(コプリック斑)が出現します。
 

C.発疹期(4~5日):3~4日目にいったん熱が下がりますが再度熱が上がり(二峰性発熱)、同時に首・顔から体幹手足へと赤い発疹が出現します。カタル症状がさらに強まります。

D.回復期:熱は下り、カタル症状も落ち着き、発熱から7~9日で治癒します。発疹は色素沈着を残して治っていきます。
解熱後3日までは人にうつる可能性があります。 

経過をまとめた図がこちらです。「らいふのーと」の「麻疹(はしか)の症状と予防対策まとめ!感染経路や潜伏期間も調査」から引用しました。http://life-note.net/?p=538

http://life-note.net/wp-content/uploads/2016/09/zu.gif​
 

3.はしかは重い病気なのですか?

ワクチンがなかった時代は多くの人が命を落とす「命定め」と言われて恐れられました。

中耳炎、気管支炎、肺炎、脳炎といった合併症が知られています。

特殊な合併症として、はしかにかかって7~8年ほど経ってから発症するSSPE(亜急性硬化性全脳炎)があります。はしか罹患者の10 万人に1人が発症すると言われています。

4.はしかの治療法はありますか?

残念ながらはしかに対する根治療法は未だありません。発症した場合は、対症療法(つらい症状を減らす処置)が行われます。

脱水で全身状態がさらに悪化しないことが重要です。水分と栄養の補充、安静に心がけてください。呼吸状態や意識状態など全身状態を観察してください。

より詳しく知りたい方は、国立感染症研究所の啓発ビデオをご覧ください。

http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/Video/measlesVideo.html

下記サイトもまとまっています。「認定病児保育スペシャリスト」より

http://sickchild-care.jp/point/11161/2/

 

5.自分がはしかにかかっていないか、家族がはしかにかかっているのではないか心配です。

多くの方は、このように心配されているかと思います。以下をよくお読みください。


 

1)まずお電話を下さい。076-268-3035(当院電話番号)

直接クリニックや病院にこられる前にお電話でご相談ください。

もし本当にはしかにかかっていたら、病院内にいる人たちにうつしてしまう可能性があります。

一方、クリニックや病院にははしかをはじめとした感染症にかかった方が多く来院されます。はしかにかかるリスクはむしろ病院の方が高い(特に休日診療所、時間外外来)のです。

どうすれば良いか指示をいたしますので、まず電話で確認してください。


 

2)症状のほかに、患者との接触の有無、海外渡航歴、ワクチン接種歴、はしか罹患歴が大事です。

電話ではこれらの情報を確認させていただきます。上記情報をお持ちの上電話していただくとスムースに話が進みます。

I)患者との接触の有無:4/7小坂小学校の入学式に出席したか、その学童や父兄と接触があったか。いつ接触したかも重要です。

II)海外渡航歴:最近のはしか患者は、インドネシア(バリ島など)など東南アジアからの輸入感染者がほとんどです。経由地も含めていつどこに行ったかを教えてください。

III)ワクチン接種歴、はしか罹患歴:過去2回確実にワクチンを受けていれば感染する確率は低いです。また、確実な罹患歴(血液検査で診断されている、入院歴がある)があればほぼ100%かかりません。ご自身の母子手帳でワクチン接種記録を確認してください。


 

3)お車の中か、院内別室で待機してもらいます

はしか感染の可能性が高いと判断されたら、院外あるいは院内別室で待機していただきます。

近くに来られましたら再度お電話ください。こちらから受付手続きにうかがいますので指示に従ってお待ちください。


 

4)保健所から連絡があります

はしかが疑われた場合は、保健所を通した感染拡大予防対応が合わせて行われます。保健所職員とのやりとりがあります。ご協力をお願いいたします。


 

5)診察後の対応を指示いたします。

診察後の受診先や再診予定について、保健所と相談しながら決めていきます。基本的には、同じクリニックに引き続きかかっていただき、必要ならその医療機関からの紹介の上で病院に治療精査を依頼します。

しかし、週末や連休中あるいは夜間などやむを得ず他のクリニックや病院に受診が必要となった場合は、受診先に事前の電話連絡をした上で受診してください保健所に連絡が入っている旨も伝えてください。


 

6.もしはしかにかかったらどう過ごしたらいいでしょうか?

4.で書いたように、はしかの特効薬はありません。症状を抑えるお薬を使いながらご自宅で安静にしておすごしいただきます。同居の方にうつさないようになるべく別室ですごし、接触を避けてください。


 

学校、幼稚園、保育園の出席停止期間は「解熱後3日が経つまで」となっています。社会人の方もこれに準じて休職をお願いします。


 

患者さんのご家族など濃厚に接触された方に発症予防目的の緊急ワクチン接種をお勧めすることがありますワクチン接種歴はしか罹患歴に応じて判断いたします。母子手帳でワクチン接種記録を確認しておいてください。なお、ワクチン接種は自費診療になります。


 

強い脱水、肺炎、脳炎といった重い合併症が疑われる症状がある場合(倦怠感が強い、口の渇きがひどい、尿が出ない、痰が増えてきた、息が苦しい、唇が紫色、呼びかけても反応しない、手足の動きが悪い、けいれん発作が出たなど)は、病院での対応、場合によっては入院が必要です。

通院しているクリニックあるいは病院救急外来に電話でご相談ください。


 

(文責:平成29年4月30日 紺谷内科婦人科クリニック院長 紺谷 真)(引用以上)

 

目に見えないものがじわじわ近づくようで不安になりますが、大事なのは

1)感染する可能性が高いところにみだりに近づかないこと。今の所それはクリニックや病院などの医療機関です。
2)というわけで、心配な時はまずお電話でご相談ください。
3)体調が悪い時は無理せず休みましょう。麻しんを学校や職場で広めない為に。
4)万が一麻しんにかかってしまったら、あなたから感染を広げないよう行動を控えましょう。医療機関や保健所がサポートします。

また、これを機会に、
麻しんワクチンの接種機会が少なかった20代から50代の方々はワクチン接種をご検討ください。

 

2017-04-30 21:57:50

医療情報   |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント